「桃夭(とうよう)」


|白文|
桃之夭夭  灼灼其華
之子于帰  宜其室家

桃之夭夭  有◆其実
之子于帰  宜其家室

桃之夭夭  其葉蓁蓁
之子于帰  宜其家人

|読み下し文|
桃の夭夭(ようよう)たる 灼灼(しゃくしゃく)たる 其の華。
之(こ)の子于(ここ)に帰(とつ)ぐ  其の室家に宜しからん。

桃の夭夭たる 有◆(ゆうふん)たり 其の実。
之の子于に帰ぐ  其の家室に宜しからん。

桃の夭夭たる 其の葉蓁蓁(しんしん)たり。
之の子于に帰ぐ 其の家人に宜しからん。


『古詩・桃夭』
◆は表示出来ず。「噴」の旁。



(日本画)



   


 大学時代からの友人に、結婚祝いとして贈った絵。同じ書道部の子で、漢詩は大学時代に学んだもの。
 書体は篆書です。字を調べるのも書くのも大変でしたし、結果的に左上がりになってしまいましたが、この詩はどうしても篆書で書きたかったのです。喜んで貰えた時は本当に嬉しかったです。
 ご結婚おめでとう。末永くお幸せに!