アンデルセン
「人魚の姫」




かくして 人魚の姫は泡となり
泡は空へと浮き上がり
我等の大地を包み込む


多くのものに愛される
かの魂は既に無限







 アンデルセン「人魚の姫」より。
 未読の方は「青空文庫」でも公開しておりますので、こちらでどうぞ!(こちらでは「人魚のひいさま」というタイトル。)

 はじめ、描く前の印象としては、悲しくも美しいお話だなー。と思っていたのですが、描く上で読み直して、まぁ、びっくり! 悲しいのは表面上でのことであって、奥底には、慈しみと希望が流れているんですねー。

 だから今回、悲しい(暗い)だけではなく、爽やかさや希望も感じ取れることを心がけました。でもなかなか上手く表現出来ず、実はこれ、三枚目の絵だったりします。
 想像していたよりも、描くのに時間がかかってしまったわけですが、その分、自分なりの表現方法の勉強になったな、と思います。