「金魚草」 （日本画）

◆書いてある文章について◆ 金魚草 　戯画鬼灯ノ冷徹ニ云ハク　金魚草ハ地獄ノ草也 昔閻魔大王ノ第一補佐官ガ　比良阪ニテ見ツケ　殿ニ移セシ 赤子ノ如ク哭キ枯レテ　身ハ生薬ト成ル 　愛玩家多ク　会有リ　種多ク　図ハ　水生種也 哭カズ虫ト光ニテ生ク 起源不明ナレド　京田ノ梅花水裂ニ云ハク 藻ノ花怨魂金魚ニ着スト　蘭鋳ノ起源ハ是也 思フニ　藻之花ノ如ク恨メシ女ノ魂ガ着セシモノト　我愚考ス 画クスレバ地獄ニテ愛玩家多キ事モ頷カレヌル ―幻草類聚― 元ネタは漫画、江口夏実『鬼灯の冷徹』の「金魚草」より。 山東京伝の「梅花水裂」に金魚の幽霊の話があるため、 これを結び付けて事典風に書いてみてました。 「幻草類聚」というのも架空の書物です。